- カフェのWi-Fiリストに「iPhone」がずらり…どれが自分のだっけ?
- デフォルト名のままで、なんだか愛着がわかない…
- もしかして本名を設定していて、周りに見えてる?
こんな経験、ありませんか。その小さなストレスや不安は、テザリング名が「iPhone本体の名前」そのものだという、ごく単純な仕組みを知らないだけで起こっています。
長年iPhoneを使い込んできた知見から言えば、この名前はあなたのスマホライフを快適にするため、今すぐ変更すべきです。
この記事では、単なる名前の変更手順にとどまらず、変更で得られる具体的なメリット、知らずに進めると後悔する注意点、そして万が一変更できない時の解決策まで、順を追って丁寧に解説します。
最後まで読めば、もうWi-Fiリストの前で迷うことなく、プライバシーの不安からも解放され、自分らしい名前で快適なテザリングができるようになるはずです。
結論、あなたのiPhoneのテザリング名は、たった1分で安全かつ便利に変更できます。
iPhoneテザリングの名前の仕組みは?変更で得られる3つのメリット
外出先でテザリングをオンにした時、Wi-Fiリストに並ぶたくさんの電波。その中にある「iPhone」という自分の電波を見て、なんだか味気ないな、と感じたことはありませんか?
実はその名前の正体はとてもシンプル。そして、ほんの少しの手間で名前を変えるだけで、あなたのスマホライフがぐっと快適で、ちょっぴり楽しくなるんです。その仕組みと、嬉しいメリットを覗いてみましょう。
テザリング名はiPhone本体の名前と連動している
まず知っておくべき最も重要なことは、iPhoneのテザリング名とは、「iPhone本体の名前」そのものである、という点です。
「設定」アプリを開き、「一般」→「情報」と進んだ先に表示される「名前」の項目、それがテザリングのネットワーク名(SSID)として他のデバイスに表示されています。
テザリングのためだけの特別な設定項目があるわけではないので、「インターネット共有」の画面をいくら探しても名前を変更する場所は見つかりません。つまり、iPhone本体の名前を変更すれば、テザリング名も自動的に変わる、という非常にシンプルな仕組みなのです。
メリット1:Wi-Fi一覧から自分の電波をすぐに見つけられる
カフェや駅、空港のラウンジなど、多くのフリーWi-Fiが飛び交う場所を想像してみてください。PCを開いてWi-Fiリストを表示した際、「iPhone」という名前がいくつも並んでいて、どれが自分のものか一瞬迷ってしまった経験はありませんか?
テザリング名を「Taro-iPhone15」や「My-JetSpot」のように自分だけのユニークな名前に変更しておけば、この小さなストレスから解放されます。
たくさんの電波の中から一瞬で自分のiPhoneを見つけ出し、スムーズに接続できるようになります。急いでいる時ほど、この見つけやすさが時間と心の余裕を生んでくれるでしょう。
メリット2:自分だけの名前でデバイスへの愛着が増す
これは機能的なメリット以上に、心地よさに関わるポイントです。自分の大切な持ち物に、愛称をつける感覚に近いかもしれません。
デフォルトの「iPhone」という無機質な名前から、好きなキャラクターの名前をもじったものや、自分の趣味に関するニックネームなどに変更することで、単なる通信機器だったiPhoneが、よりパーソナルな「相棒」のような存在に感じられるようになります。
毎日手にするものだからこそ、こうした小さなこだわりが、日々のデジタルライフに彩りと満足感を与えてくれます。
メリット3:個人情報を隠してプライバシーを向上させる
もしあなたが、iPhoneの名前に自分の本名(例:「山田太郎のiPhone」)を設定している場合、少し注意が必要です。公共の場でテザリングを使うと、その名前が周囲のデバイスに丸見えになり、不特定多数の人にあなたの名前を知られてしまう可能性があります。
テザリング名を本名とは全く関係のない、推測されにくいものに変更することで、こうした身バレのリスクを手軽に回避できます。
特に意識することなく使える機能だからこそ、プライバシーへの配慮は欠かせません。これは、ささやかですが、とても重要なセキュリティ対策の一つと言えるでしょう。
iPhoneのテザリング名を変更する全手順【3ステップ図解】
前を変える、と聞くと何だか難しそうに感じるかもしれませんが、心配は一切不要です。iPhoneのテザリング名変更は、驚くほど簡単。スマートフォンの操作が苦手な方でも1分もあれば完了します。
ステップ1:「設定」→「一般」→「情報」の順に進む
まずは、iPhoneのホーム画面からおなじみの歯車のアイコン、「設定」アプリをタップして開いてください。
設定画面が表示されたら、少し下にスクロールし、「一般」という項目を見つけてタップします。次に表示された画面で、一番上にある「情報」をタップしてください。ここが、あなたのiPhoneに関するさまざまな情報がまとめられている場所です。
ステップ2:「名前」をタップして新しい名前を入力する
「情報」画面を開くと、一番上に現在のiPhoneの名前(デフォルトでは「iPhone」となっていることが多いです)が表示されているはずです。
その名前が書かれた部分をタップすると、キーボードが現れて名前を自由に変更できる状態になります。ここで、現在設定されている名前を一度クリアし、あなたが新しく使いたいテザリング名を入力しましょう。
入力が終わったら、キーボード右下の「完了」をタップするのを忘れないでください。これで、iPhone本体への新しい名前の保存は完了です。
ステップ3:インターネット共有を再起動して変更を確認する
名前の登録はステップ2で完了していますが、最後にきちんとテザリング名として反映されているかを確認しましょう。この一手間が大切です。
一度、「設定」から「インターネット共有」の画面に進み、機能をオフにします。そして数秒待ってから、もう一度オンにしてみてください。
その後、PCやタブレットなど、ネットに接続したいデバイスでWi-Fiを検索します。利用できるネットワークの一覧に、先ほどあなたが設定したピカピカの新しい名前が表示されていれば、すべての作業は成功です!
iPhoneテザリングの名前変更前に知るべき注意点とデメリット
自分だけの素敵な名前を思いついたら、すぐにでも変更したくなりますよね。でも、その前にほんの少しだけ立ち止まってください。
iPhoneの名前変更はテザリング以外にも影響を及ぼすため、知らずに進めると「あれ?ネットに繋がらない…」「こんなところに本名が!」なんて、後から少し面倒なことになる可能性も。安心して変更を楽しむために、3つの大切なポイントを先に確認しておきましょう。
注意点1:過去に接続した全デバイスでWi-Fiの再設定が必要になる
テザリング名を変更すると、これまでそのiPhoneに接続したことのある全てのデバイス(PC、タブレット、ゲーム機など)が、一度インターネットに繋がらなくなります。
これは、各デバイスが以前の古い名前(例:「Taro_iPhone」)を探し続けているのに、iPhone側が新しい名前に変わってしまったことで、行き先を見失っている状態になるためです。
対処法は簡単で、お使いのPCやタブレットのWi-Fi設定画面を開き、一度古いネットワーク設定を削除(または「このネットワーク設定を削除」を選択)してください。その後、改めてWi-Fiをスキャンし、表示された新しい名前を選んでパスワードを再入力すれば、元通り接続できます。
注意点2:テザリング名以外(AirDropなど)の表示名も全て変わる
「テザリングの名前=iPhone本体の名前」であるため、変更した名前が使われるのはテザリングの時だけではありません。具体的には、以下のような様々な場面であなたの設定した新しい名前が表示されます。
- AirDropで写真やファイルを送受信する時
- iCloudの「探す」機能でデバイス一覧を表示する時
- Bluetoothの接続先リスト
たとえば、面白いネタとして「ウイルスに感染します」という名前に設定した場合、友人にAirDropで写真を送ると、相手の画面に「”ウイルスに感染します”が写真を共有しようとしています」と表示され、無駄に驚かせてしまうかもしれません。公の場で見られても問題ない名前にしておくのが安心です。
注意点3:本名など個人が特定できる名前は絶対に入れない
これはプライバシー保護の観点から、最も気をつけていただきたいポイントです。
公共の場でテザリングをオンにすると、その名前は周囲の不特定多数の人のデバイスに表示される可能性があります。もし、名前にあなたのフルネームや会社名、誕生日などを含めていると、意図せず個人情報を周りに知らせてしまうことになりかねません。
悪意のある第三者に名前を知られてしまうリスクを避けるためにも、テザリング名は必ずニックネームや、個人とは全く関係のない単語の組み合わせに設定しましょう。
iPhoneテザリングの名前変更ができない?原因別の対処法Q&A
手順通りに進めたはずなのに、「あれ?名前が変わらない…」「PCに表示されないぞ?」なんて壁にぶつかると、少し焦ってしまいますよね。でも、ご安心ください。こうしたトラブルのほとんどは、iPhoneの一時的な不具合や、ちょっとした見落としが原因です。あなたの状況に合った解決策がきっと見つかりますので、一つずつ落ち着いて確認していきましょう。
- 名前を変更したのに、テザリング名に反映されません。
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これは非常によくあるケースで、ほとんどの場合、簡単なリフレッシュ操作で解決します。
まずは、「設定」から「インターネット共有」の画面を開き、スイッチを一度オフにしてください。数秒待ってから、もう一度オンに切り替えてみましょう。iPhoneが古い名前の情報を記憶したままになっていることがあるため、この操作で情報が更新され、新しい名前が正しく読み込まれます。
もしこれでも変わらない場合は、iPhone本体を再起動するのが最も効果的です。多くの場合、これで問題は解決するはずです。
- そもそもiPhoneの名前を編集できません。
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名前の項目自体がグレーアウトしているなど、編集ができない場合は、iPhoneに何らかの機能制限がかかっている可能性があります。主に2つの原因が考えられます。
- スクリーンタイムによる制限: 「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」と進み、「アカウント変更」の項目が「許可しない」になっていないか確認してください。もし「許可しない」に設定されていたら、「許可」に変更することで、名前を編集できるようになります。
- 会社などのプロファイルによる制限: お使いのiPhoneが会社から支給・管理されている場合、管理者によって名前の変更が禁止されていることがあります。この場合はご自身で解除することはできないため、会社の情報システム担当者などに確認してみてください。
- PCやタブレットに新しいテザリング名が表示されません。
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新しい名前が他のデバイスのWi-Fiリストに表示されない時は、以下の点を確認してみてください。
- 「インターネット共有」はオンになっていますか? 基本中の基本ですが、意外と見落としがちです。「設定」→「インターネット共有」画面で、「ほかの人の接続を許可」のスイッチが緑色(オン)になっているか、まず再確認しましょう。
- 接続したいデバイスを再起動しましたか? iPhone側ではなく、PCやタブレット側が古い情報を記憶している可能性もあります。接続したい側のデバイスを一度再起動し、再度Wi-Fiを検索してみてください。
- デバイスのWi-Fi機能をオン/オフしましたか? PCやタブレットのWi-Fi機能を一度オフにし、もう一度オンにすると、ネットワークリストが強制的に更新され、新しい名前が表示されることがあります。
上記を試しても表示されない場合は、iPhone本体を再起動することで、通信関連の一時的な不具合が解消される場合があります。
まとめ:iPhoneのテザリング名を変更し、自分だけの快適なネット環境を
iPhoneのテザリング名の変更は、「設定」アプリから本体の名前を編集するだけで完了する、非常に簡単な操作です。この手軽な設定によって、公共の場でも自分の電波を一瞬で見つけ出せるようになるほか、本名が表示されることによるプライバシーのリスクを回避できるなど、多くのメリットを享受できます。
その一方で、変更後は過去に接続したすべてのデバイスでWi-Fiの再設定が必要になる点や、AirDropなどテザリング以外の表示名も同時に変更されるという注意点も理解しておく必要があります。個人が特定できる名前は必ず避け、これらのポイントを押さえることで、あなたのテザリング環境はより安全で快適なものになるでしょう。